約40年前にソビエトの技術者により発見、開発されたまだ新しい技術です。放電現象を金属材料の除去加工に利用する加工方法です。
Electric Discharge Machining (もしくは、Method) を略し、[ EDM ]と呼ばれることもあります。
現在、放電加工には形彫り放電加工、ワイヤ放電加工、細穴放電加工の3種類があり、それぞれの特徴を活かした利用がなされています。一般の機械加工機では切除できない超硬材、難削材でも精密加工から曲面加工、球体加工にも対応できるので、現在の製造技術においてなくてはならないものとなっています。
放電加工とは、被加工物である金属と加工工具(電極)とを絶縁する加工液(灯油)を介して電気エネルギーを加え、その時に発生する火花エネルギー(雷と同じ状況)によって被加工物の表面を微細に除去していく加工法です。加工工具(電極)の形状によって、以下のように技術名称が変わります。

形彫り放電は、たとえば星型のような加工工具を用意すれば、そのまま星型の穴を空けることができるというものです。この場合も、加工物と加工工具(電極)間に放電を発生させています。加工工具(電極)の形がそのまま転写されますので、電極を作りこむことによって少々複雑な形状でも加工することが可能です。

ワイヤ放電加工は、細いワイヤを加工工具としてテンション(引張力)をかけた状態でワイヤを走行させながら、加工物と電極間に放電を発生させ、糸鋸式に製品を加工するものです。

細穴放電加工は、細いパイプ電極を使用して、パイプ内面より液圧を掛け、放電加工では困難であった、長く細い穴を空けることを可能にしました。但し、約 0.2mm以下の穴加工になると、パイプ電極を使うことが出来なくなるケースが多く、その場合は放電加工での時間を掛けた加工となります。